香港の不動産を見てきました!!

世界でもトップクラスの高さを誇る香港の不動産価格ですが、現地の物件を巡り、香港の不動産を肌で感じてきました。
香港で活躍する不動産仲介の日本人の方ともお話させて頂き、香港の不動産の特徴や世界からみた日本の不動産について知見を深めることができました。

香港について

香港は150年以上イギリスの植民地でしたが、1997年7月1日に中国に返還されて、正式名称は「中華人民共和国香港特別行政区」といいます。
面積は東京都の約半分の1,104㎢ありますが、大半が山に覆われており、建物を建てるスペースが限られている為、上に上に高い建物が多くみられました。また隣り合う建物の距離感が近く、建物が密集しておりました。山を開拓して土地を増やすことが出来ないのかと思いましたが、絶滅危惧種の動物や植物も生存していて、山を開拓することが難しいそうです。
山の開拓が難しい為、埋立地のエリアが年々広がっておりました。香港は地震がないので、埋立地でも液状化の心配等もありません。

香港の不動産の特徴

前述のとおり、香港は建物を建てる土地の開発が進まない為、不動産を欲しい需要に対して、建物の供給が少ないです。実際に香港の物件を巡ってみても、古い建物が多く、リノベーションして再販しているケースが多かったです。香港の街を車で一日中回ってみても、山の斜面に高層マンションが建っていたり、大学があったり、新しい物件を建てる土地や平面の土地が少ないと感じました。
また香港の物件は基本的に借地権で、土地の権利は香港政府が持っています。借地権ということは、借地料を支払わないといけない為、月々のランニングコストは上がります。逆に香港政府は、香港の大地主ということになりますので、税金がなくても国を運営出来ているんですね。

香港の不動産価格

1日10件以上の物件を内見させて頂きました。その中で一番狭いお部屋（約36㎡）の1ルームマンションの賃料が想像以上でした。日本でいう神楽坂や飯田橋のようなエリアの物件で、建物自体は古いですが、2015年にリノベーションしている物件で、賃料が約52万円でした。36㎡のお部屋で賃料52万円です。売買価格は約7,100万円です。神楽坂の36㎡のリノベ物件で良くて賃料12万円前後じゃないでしょうか。その物件を売却するとなっても、2,000～2,500万円が日本の不動産価格ですので、香港の不動産価格が桁違いなのはご理解頂けるかと思います。
香港の100万ドルの夜景が楽しめるお部屋も内見させて頂きましたが、坪3,000万円という桁違いな不動産価格でした。
また、香港で活躍する不動産仲介の日本人の方ともお話させて頂きましたが、コロナが原因で香港の不動産価格は下がってきているみたいです。日本もそうですが、先行き不透明で今年は市況が悪いんではないかと予想されておりました。とはいっても、桁違いの富裕層が数多くいるので、香港の不動産は競争力はありそうです。

日本の不動産との違い

やはり、土地が所有権なのか、借地権なのかという点は、日本と香港の不動産の大きな違いだと思います。実際の香港のお部屋を見て率直に感じた事は、日本の部屋の方が圧倒的にキレイです。ちなみに、香港の坪3,000万円の超高級物件でも水漏れしていました。
また投資用不動産の借入となると、日本は年収の10倍までが借入限度になることが多いですが、香港は年収の23倍までの借入が可能だそうです。年収500万円の方でも1億1,500万円の物件が購入できるという事です。それだけ香港の不動産の信頼度が高いという事ですね。

まとめ

海外旅行にいったことはありますが、現地の不動産を見て回ったことはなかったので、日本との違いや文化の違い等、色々発見することが出来ました。不動産一つとっても、その国の歴史や政治も関係してくるので、やはり不動産は面白いなーと感じました。コロナの影響で今年は市況が悪くなると予想されている香港ですが、中国と香港のボーダーが開いたので、中国人が香港の物件を売り始めるかもしれません。香港の次は日本の物件かもしれませんので、この先も香港の不動産市況に注目していきたいと思います。

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